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中国 罰金を払っても強制堕胎

2012年06月29日

 【新唐人2012年6月29日付ニュース】罰金を払えなかった妊娠7ヶ月の妊婦が強制堕胎された事件は世界中に衝撃を与え、中国の非人道的な一人っ子政策に批判が集まっています。一方、罰金を払っても強制堕胎された妊婦もいます。近日、ロサンゼルスの中国領事館前では人権団体が抗議活動を行い、中国当局に虐殺をやめるよう求めました。

 
人権団体“国境なき女性権利”がロサンゼルスの中国領事館前で抗議活動を展開。強制堕胎された中国女性の写真を掲げて、無辜の命への虐殺をやめるよう求めました。
 
福建省仙游県の農民・潘春煙さん。今年4月、妊娠8ヶ月のとき、地元の副町長が自ら職員を率いて潘さんの自宅に押し入りました。村の書記が5万元の罰金を払えば胎児は保護できると約束したものの、罰金を払ったにもかかわらず潘さんはやはり強制堕胎されました。
 
被害者の夫 呉良傑さん
「村長はお金の分け方が不均等だと言いました。もう一人によると、鎮の書記が昇進するので成績を作って上に見せる必要があるそうです。それで私の妻を捕まえて、強制的に堕胎したのです」
 
一方、地元村の共産党書記は、強制堕胎は上からのノルマ達成のためだといいます。
 
東井村共産党書記 游氏
「上の政策では計画生育政策に違反すると、村の幹部、鎮の幹部まで全部処分を受けます。ここの出生率や政策の符合率など全部規定があります」
 
湖北省洪湖市の張文芳さんは、2008年、妊娠8ヶ月のときに地元一人っ子政策事務所の職員によって堕胎注射を打たれ、強制的に堕胎。結果、大出血を引き起こし、子宮まで摘出するはめになりました。
 
被害者 張文芳さん
「私の子宮頚管、輸卵管、右の卵巣も全部なくなりました。彼らは私を拘束しました。手術が終わっても家族に知らせませんでした」
 
その後、張さんは身体が衰弱しはじめ、今は車椅子生活を強いられています。
 
新唐人テレビがお伝えしました。
 
(翻訳/坂本 ナレーター/萩野 映像編集/工)
 

 

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